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おどるあほうの日々

おどるあほうの日々

1/99.11.30/初路上

1/1999年11月30日/初路上

舞踏のイベントに出ることになった。
生音でやりたかったので友人にギターを弾いてもらうことに。
お互い感じをつかむため、路上であわせてみる(以前から外で踊ることに興味ももっていた)。
西鉄コンコース、岩田屋前にて。

初路上。

冬の初めのとても寒い日で、本当にこんな日に裸足でおどるのかいと自分につっこみたくなる。
 
裸足になるが思ったより冷たくはない。コンコースは屋根があるし、風もあまりはいってこない。これならなんとかなる。
 
おどってみた。ギターの音が心地よく響く。かなり攻撃的な気分になる。
いつもおどるときより興奮しているのがわかる。
若いカップルが通りかかった。男のほうは酔っている。何をしているんだと、からかいの言葉。
男の顔を見つめて笑ってやった。
女はそれでひいたが、男が私の頭をたたいていった。あまり動揺はしていない。そんな自分に多少驚く。
 
2人組の若い男性が、舞踏とギターって珍しいですね、と声をかけてきてくれた。
その組み合わせが珍しいということすら私は知らなかった。
何も知らない。
自分がやっていることを舞踏と呼ぶのもおこがましく気が引ける。
気に入った音で手足を動かしている子供と一緒だ。
それを人に見せる必要があるのか。何故人前で、路上で踊りたいのか。自分に疑問を投げかける。
 
路上では、人が見る。見ない人もいる。一緒にやってくれる仲間がいる。風が吹いている。空気が変わってゆく。それらすべてと響きあっておどる。
それらすべてにおどらせてもらう。
その感覚にとりつかれてしまった。おどりたいとおもったのだ。
だからしょうがない。
 
問いを投げかけながらも、また、路上でおどる。


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